爪を切っているときに、ふと昔のことを思い出しました。
昔よく「夜に爪を切ってはいけない」と言われたことを。
あまりよく考えたこともなかったのですが急に調べてみたくなりました。
その中で、なるほどと思えるものがあったので紹介したいと思います。
どんな言い伝えかあるのか
夜爪を切る説
世詰めという事になり、親より早く自分が亡くなるという事を意味するらしい。
世を詰めるというのは、早死にすると言う意味。
親よりも先に死ぬということを意味することから親の死に目にあえないという言い伝え。
夜詰め説
戦のあった時代には、夜に城の警護が必要だった。
そのことを当時は「夜詰め」と言ったらしい。
今でいう夜勤のことでしょうか。
城の警備、城の警備は欠勤を許されないため、そこから、夜爪(夜勤)は親の死に目にあえない、と言われるようになったという言い伝え。
儒教説
儒教は親を大切にするという教えが多い。
爪も体の一部であり、親からの大切な授かりものだから、暗闇で粗末に扱うことは親不孝という言い伝え。
生命(気)が宿っている説
昔は、爪や髪など伸び続けるものには、霊的な力が内在し神聖なものと考えられていた。
赤ちゃんが生まれると爪や髪を採って、大切に保存したものです。
そしてその子が成長して大人になったとき、渡してあげていたということもあるようです。
気が宿る爪を切ることは粗末なことと考えられ、夜に爪切りしてはいけない理由の一つだと考えられます。
単純に危ない説
電気もなく爪切りもない時代、夜の灯りはろうそくなどの火しかなかった。
そのため、ハサミや小刀などで爪を切っていたそうです。
当然、爪切りに比べれば爪ではなく指を切ることもあり危ない。
ということから夜に爪は切ってはいけないとの説。
言い伝えとは別に科学的に
ある研究者の研究によると、昼夜の違いによって傷の治り方に違いが出ることがわかっているらしい。
昼と夜に傷をつけて見ると、夜についた傷や治癒が遅いとか。
昔の人は、夜に傷を作ると治りにくいと知っていた?
詳しくはこちらを
まとめ
私の中で、なるほどと思えたのは、夜の傷は治りにくいということを昔の人はなんとなく知っていたのではと思えるところです。
人間の経験と勘によって蓄積された言い伝えは、そういうものが多いのではないかなと考えさせられます。
なんとなく、聞かされていた言い伝えも調べてみると人間の経験と知恵がつまったものであることがかわるかもしれませんね。
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